大阪・中之島 レクシア特許法律事務所のブログです。

2012年6月27日水曜日

LEXIA & LONGAN レクシアが考える中国特許&意匠実務セミナーのご報告

本日、中国のLONGAN LAW FIRM 隆安法律事務所とレクシアとの共催で、中国特許系セミナーを開催しました。

LONGAN事務所からは権鮮枝先生と劉東方先生をお招き致しました。

今回のセミナーは、レクシアセミナー初の午前と午後に渡る1dayセミナーでした。参加者は約100名。お忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございました。

(会場の様子)










午前中は、日中の特許及び意匠の相違点の概要について、権先生より解説いただきました。その後、レクシアの各弁理士とのパネルディスカッションになりました。

特許パートでは、レクシアの立花弁理士と田中弁理士から、日中の特許実務の違い、特に明細書の記載、翻訳文の作成、実施可能要件、進歩性判断の相違、無効審判等について、LONGANの先生方に質問し、ご回答いただきました。

意匠パートでは、レクシアの松井弁理士から、日本における関連意匠を用いたデザイン思想の保護戦略が中国でも通用するのか、部分意匠が無い中国における部分的なデザインの保護の可能性についてLONGANの権先生に質問し、ご回答いただきました。

(ディスカッションの様子)



エンフォースメントパートでは、レクシアの山田弁護士・弁理士から、日中の知財訴訟の相違点、特に、手続面、判断基準、損害論、弁護士費用等について、権先生に質問してご回答いただきました。

セミナー後のアンケートで、パネルディスカッションの内容について大きく評価をいただきました。ありがとうございます。

セミナー後は、レクシア主催のレセプションを開催させていただき、約40名の方々にご参加いただきました。レセプションでは、セミナーで聞けなかった個別具体的な相談を講師に聞いたり、参加者同士で懇親いただいたり、中国語での会話がいきなり始まったりと、賑やかにおくつろぎいただきました。

本セミナーが、皆様の中国知財戦略に少しでもお役に立ちましたら幸いです。

この場を借りまして、改めて、参加者の皆様に感謝申し上げます。

(講師一同。レクシアの会議室にて。再見!!)


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2012年6月25日月曜日

外国での商標保護(模倣品対策&剽窃出願対策)

松井です。

外国での商標保護。
特に他人による模倣品や剽窃商標出願にどのように対応すべきか。

外国商標出願するのであれば、知財担当者としては、まずは中国が浮かぶのではないでしょうか。ニュース等で取り上げられることが多いですし、中国でのビジネスが拡大していることからも中国での商標保護に力を入れている企業は多いと思います。

その他、どの国で模倣品や剽窃出願に注意が必要かというと、一般的な話として、台湾と韓国です。以下の特許庁国際課がまとめた調査報告書において、日本企業が海外において模倣被害を受けた国のリスト上位に、台湾と韓国が挙がっています。





最近では、下記のようなニュースがありました。


韓国の個人が、飲食店等の分野を指定して、ハングルの「長崎ちゃんぽん」を出願したようです。長崎県は韓国特許庁に情報提供を行う方針のようです。このような商標出願が登録されると、「長崎ちゃんぽん」の名称を使用した商品を韓国で販売する際に障害になる可能性があります。

どの国で商標出願して剽窃出願や模倣品対策を行うかは、予算の関係や会社独自の商圏もあり個別具体的には異なります。また、どこの国から手を付けていいかも決めかねるときがあります。そのような場合、上記のような調査報告資料を見れば、一般的な事実を把握できます。

明日は、大阪発明協会主催のセミナー「詳説・多国商標出願」で講師を務めます。
各国における商標出願の他、模倣品や剽窃出願対策の具体的方法論についてもお話させていただこうと思います。

松井宏記

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2012年6月19日火曜日

特許機械電気系実務担当者の募集

レクシアの特許機械電気部門では、所員を募集しています。


今回は、特に、未経験又は経験が浅い30歳までの方を募集しています。


レクシアは設立当初から特許法律事務所という形態を取っていますので、特許部門は、明細書作成等の権利化業務だけでなく、訴訟等の権利化後の業務も多く取り扱っています。


また、外国出願も多く取り扱っていますので、訴訟、外国を見据えた業務を一から習得したい方は、是非ご応募ください。


くわしくは、こちらをご覧ください。

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2012年6月14日木曜日

出張の楽しみ(広島編)

松井です。

出張の楽しみといえば・・、
仕事の後に、その地域のおいしい物をいただくということですね!

昨日、広島に出張しました。
広島と言えば、小生の場合、「お好み焼き」と「牡蠣」が思いつきます。
というわけで、今回はその両方を味わいました。

お好み焼き(広島焼)
かなり美味しいです。ソバが美味しいです。
子供の頃からお好み焼きを食べて育ったコテコテの大阪人である小生も大満足です。
地元では、ソバよりもウドンを入れるとか??



牡蠣
Beautiful!!
夏用に品種改良されたものだそうです。
素晴らしい。

広島には昨年より度々出張していますが、その度に食事を楽しみにしています。
次回もまた楽しみです。

松井宏記


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2012年6月9日土曜日

MacBook AirのUS design patent(部分意匠論)

松井です。

ノート型パソコンの中でも、人々を感動させるデザインの一つと言えるのが、MacBook Airです。
http://www.apple.com/jp/macbookair/design.html
Apple社ウェブサイトより転載

「全体が圧倒的に薄く、ユーザーの手元に来るほどさらに薄くなる傾斜が付いたデザイン」
これがMacBook Airの形状のデザインコンセプトではないでしょうか。小生もこのコンセプトに惹かれたユーザーの一人です。

この度、アメリカで、MacBook Airの傾斜型デザインが意匠登録されたとの記事がありました。

「MacBook Air」の傾斜型デザイン、アップルが意匠権を取得
Ultrabooks beware: Apple receives broad patent on MacBook Air wedge design

そのUS意匠権とはこれです。
US D661296 Electronic Device





第2実施例におけるグレー着色は、外観輪郭を示すものであって、装飾ではないとされています。
単に薄く傾斜という外形だけでなく、外側の緩やかな曲線表面も等高線を用いて明確に表して、MacBook Airの特徴を意匠権として保護しています。

また、端子等の変更の可能性がある部分(又は形状を特定しにくい部分)は破線にてディスクレームしています。
弊所が部分意匠のパターンとして「ディスクレーム型」と呼んでいるタイプの意匠です。
権利が欲しい部分を積極的に実線にするタイプではなく、権利が要らない部分を積極的に破線にするタイプです。
Apple社の意匠権はこのような「ディスクレーム型」部分意匠が多いと思います。すなわち、外形や輪郭を抑えにいく一方で、不要な部分は潔くディスクレームします。

小生は、このような、一見単純な形に見える意匠の外形を保護するディスクレーム型部分意匠は、他社への牽制力が強いと考えています。
特に今までにないデザインコンセプトで、一見単純に見えるが、詳細に外形や輪郭を設計したデザインの場合は、詳細に図面を作成し、変更可能性のある部分は破線にして「ディスクレーム型」部分意匠を取ることをお勧め致します。

一見単純な形に見えても、その形を図面で的確かつ詳細に表すことにより、デザイナーが創作した部分を明確にすることができ、意匠としての特徴が生まれて登録される場合があります。

このような登録意匠は、印象的に外形輪郭は共通しているが細部は異なる製品に対して強い牽制球を放つことができます。ここに部分意匠の強さがあると思います。

意匠戦略のご参考まで。

松井宏記



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2012年6月8日金曜日

弊所セミナー「レクシア明細書学」のご報告


6月7日に、第11回LEXIA知的財産セミナー「レクシア明細書学 構造・機械・電気編 ~訴訟や外国に強い明細書ってよくいいますが、根拠はあるんですか?~」を開催致しました。

講師は、当事務所の特許、機械電気部門の立花弁理士と山下弁理士でした。
本セミナーは100名以上の方にお申し込みいただきました。
セミナーでは、以下のような事項について説明させていただきました。

 1.明細書作成の指針
 2.侵害訴訟で突かれやすいポイント
 3.クレームの文言の解釈
 4.測定方法に関する問題
 5.クレームの解釈
 6.課題とクレームの構成との関係
 7.クレームの形式 ~概論~
 8.クレームの形式 ~外国の実務とプリアンブル~
 9.明確性(特許法第36条第6項第2)
 10.独立項と従属項の形式的留意点
 11.翻訳に適した日本語
 12.機能的記載
 13.ソフトウエア関連発明
 14.その他の留意事項
 
セミナー後のアンケートを拝見させていただきますと、本セミナーが日常業務にお役に立ちそうとのご回答を多くいただきましたので、大変うれしく思います。

また、今後のセミナーに関する示唆も頂戴しまして、感謝申し上げます。

レクシアの特許部門は、出願業務のほか、当事務所所属弁護士とともに訴訟業務も多数扱っており、今回も訴訟を踏まえた明細書作成に関するお話をさせていただきました。

今回は、機械電気に関するセミナーでしたが、当事務所の特許部門では、化学、バイオ系の内容も含めた判例セミナーを計画しております。

最後に、本セミナーにご参加いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。










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2012年6月4日月曜日

外国出願への対応


松井です。

外国出願が増加しています。
企業が真に国際化を進める中、PCT、マドプロを利用した国際出願により、多国で権利取得する機会や必要性が増えています。
欧米はもちろん、東南アジア、BRICS等の新興国への出願も増えています。

我々、代理人サイドとしましては、各国における最新情報を収集するとともに、我々とともに企業の手助けを行う現地代理人との関係強化にも取り組んでいます。

現地代理人の状況も変化を続けています。外国業務については、実務の動きとともに、人の動きも把握する必要があります。我々代理人は、信頼する現地代理人個人と共に実務を行う必要がありますので、現地代理人との会話などから人の動きを把握しておくことは重要です。

また、レクシア内におきましても、最近、外国事務を補充し、より迅速かつ正確に外国出願に対応させていただく体制を整えました。弊所の体制としましても、さらに国際化を図っていきたいと考えています。

追伸:最近、新人の入所が続いていますので、週末に、新人歓迎ということで、レクシアBBQをしました。が、話と飲食に夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました。。チームワークはUPしました!

松井宏記



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